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NSFとは

NSF

目的

NSFは、国際的な第三者機関として食品及び飲料水、また空気及び生活環境など公衆衛生分野における安全性の確保とリスク管理を行うことを目的としています。
行政、産業界、消費者の利害関係を調整し、世界中の人々が安心して暮らせる社会づくりのために公衆衛生分野に関するさまざまなサービスを提供しています。

歴史

NSFは、1944年にミシガン大学の3名の教授によって当初大学内に設立されました。当時、米国内には食品や飲料水に係わる製品を対象とした安全基準は、州ごとに異なり、統一した国家規格は存在していませんでした。そこで教授達が合衆国の基準づくりをスタートさせたのがNSFの始まりです。設立後60年以上を経た現在では、国際的な安全基準として欧州諸国を始めとする先進国の基準となっています。

1968年には、のちの米国環境保護庁(EPA)からの依頼で以下のサービスを開始しました。

  1. 浄水器の統一した性能基準の作成
  2. 浄水器の安全性と性能試験の実施
  3. 浄水器の安全性と性能に対する認証

現在、NSF認証は世界の浄水器の国際基準として、浄水器選びの目安となっています。 1996年には、WHO(国連の世界保健機構)の協力機関として、世界の食品及び飲料水の基準づくりと安全性の確保の活動を始め、現在に至っています。

活動

NSFのスタッフは、公的機関や企業で幅広い経験と実績を重ねたエンジニア、専門知識に精通した化学者、毒物学者、環境衛生学者などから構成されています。

主な活動

活動の監視

NSFでは、行政・産業界・消費者の代表からなる合同評議会が定期的に開かれ、NSFが時代の流れ、環境の変化、社会のニーズに対応した的確なサービスを提供しているか、チェック・監視を行っています。
第三者的な立場でのチェック・監視体制が働く中で活動するNSFは、すべてのサービス項目において、客観的・中立的な立場が維持されています。世界で最も信頼される第三者機関としてNSFが位置づけられているのは、こうした結果によるものです。

NSFとWHO

NSFは、1996年にWHO(国連の世界保健機構)の協力機関として、世界の食品及び飲料水の基準づくりと安全性の確保の活動を始め、現在に至っています。
WHOでは、発展途上国の水質問題、飲料水に含まれる感染病の要因、水中の毒性のある化学物質や放射能からのリスクなどの多くの難題に取り組んでいます。NSFでは、WHOの協力機関として、特に飲料水の安全確保のためのガイドラインの作成、水源汚染の対策、水と健康に関する啓蒙活動を担当し、国連と共に世界の国々に寄与しています。

NSFと浄水器

NSFは、1968年にのちの米国環境保護庁(EPA)からの依頼を受け、米国の工業規格(ANSI)として家庭用の浄水器のための統一した安全性と性能の基準を作成しました。欧州諸国の基準としても広く世界的に浸透しています。さらにNSFは、この基準に基づき浄水器の安全性と性能の厳しい試験を行い、合格した浄水器に対してNSF認証を与えています。現在では、浄水器のNSF認証は、浄水器の国際的な規格として浸透しています。

浄水器がNSF認証を取得するためには、次の5つの条件を満たすことが要求されています。

  1. 汚染物質除去性能表示を試験確認していること。
  2. 浄水器の材料から飲料水に混入するような有害物質が出ないことを確認するため、試験を行うこと。
  3. 構造上問題がないことを確認するため、圧力試験を受けること。
  4. 広告宣伝、取扱説明書など、表示は、誤解を招かないこと。
  5. つねに高品質の浄水器が提供できるよう、製造過程を調査すること。

※ 1.2.3の条件は、5年に1回の定期試験が義務づけられています。
※ 4.5の条件は、1年に1回、工場への抜き打ち検査を実施しています。

NSFマーク

NSFマーク

NSF認証された浄水器には、NSFマークを付けることが義務づけられています。世界的に価値のあるマークとして認識され、国連をはじめ様々な分野から高い信頼を得ています。米国を始め世界の消費者は、このNSFマークの有無を確認し、浄水器購入の重要な目安としています。

実績